英文法ノート㉙ 現在完了1
<1>動詞を「have + 過去分詞」の形にした文を現在完了形という。現在完了形の文は、動詞の意味や副詞の意味などによって、「完了・結果」「経験」「継続」などの意味になる。
主語が3人称単数の場合、「has + 過去分詞」の形になる。
ⅰ)「完了・結果」・・・ just、alreadyなどの副詞を伴って「ちょうど~したところだ」「すでに~してしまった」という「完了」・「結果」の意味になる。
現在を視点にして、すでに完了した出来事があって、今もその状態のままで
ある、という感じ。
※alreadyやjustは、haveと過去分詞の間に入れる。
I have just eaten the ice cream.
→私はちょうどそのアイスを食べたところです。
John has already left. →ジョンはすでに出発してしまった。
John has lost his key.
→ジョンは鍵をなくしてしまった。(まだ、見つかっていない)
ⅱ)「経験」・・・「(今までに)~したことがある」という「経験」の意味になる。
「once(1度)」「twice(2度)」「often(よく)」「before(以前に)」などの回数・頻度を表す副詞とともに使われることが多い。
何かを経験して、その経験を今も持っているという感じを表す。
I have often talked with him. →私は彼とよく話したことがある。
ⅲ)「継続」・・・ live(住んでいる)、know(知っている)のような「状態」を表す動詞が現在完了形で使われると、「いままでずっと~している」という継続の意味になる。
「for +期間(~の間)」、「since + 起点(~以来)」で継続期間を表す副詞とともに使われることが多い。
すでに起こったことが今も続いているという感じを表す。
John has lived in Japan since 2012.
→ジョンは、2012年以来ずっと日本に住んでいる。
ⅳ)「完了」「経験」「継続」などの意味の違いは、絶対的なものではなく、文脈や一般的な常識から判断される。
例えば、「朝食をとる」だと、「ある人がこれまでの人生の中で朝食をとったことがある」というのは当たり前のことなので、「経験」ではなく「完了」の意味だと解釈される。「just」などを伴えばよりはっきりする。
I have just eaten breakfast.
→私は、ちょうど朝食をとったところだ。
ⅴ)現在完了形の否定文はhaveのあとにnotをおき、
「have not + 過去分詞」あるいは、「haven’t + 過去分詞」の形になる。
主語が3人称単数の場合、
「has not + 過去分詞」あるいは、「hasn’t + 過去分詞」の形になる。
I have not finished my homework.
=I haven’t finished my homework.
→私は自分の宿題を終わらせていない。(今も終わっていない状態だ)
She has not finished her homework.
=She hasn’t finished her homework.
→彼女は自分の宿題を終わらせていない。(今も終わっていない状態だ)
ⅵ)現在完了形の疑問文は、「主語」と「have」を入れかえて、
「Have +主語+ 過去分詞……?」の形になる。
主語が3人称単数の場合、「Has +主語+ 過去分詞……?」の形になる。
Yes, I have. / No, I haven’t.
あるいは、Yes, he has. / No, he hasn’t.のように答える。
Have you finished your homework?
→宿題を終わらせてしまいましたか?
Yes, I have. / No, I haven’t.
→はい、終わらせてしまいました。/いいえ、終わらせてしまっていません。
〔29〕 現在完了Ⅰ