〔30〕 現在完了Ⅱ・過去完了・未来完了 英文法ノート

 

 英文法ノート㉚  現在完了2・未来完了・過去完了

 <1>現在完了の用法2

ⅰ)「have been to ~」は、

「~に行ったことがある(今、ここにいる)」という経験

「~に行って戻ってきたところだ(今、ここにいる)」という完了の意味になる。

     She has been to China. 

→彼女は中国に行ったことがある。(今、彼女はここにいる)

      I have just been to the post office.

→私はちょうど郵便局に行ってきたところだ。(今、私はここにいる)

 

ⅱ)「have gone to ~」は、

「~へ行ってしまった(今、ここにはいない)」という結果の意味になる。

    She has gone to China. 

→彼女は中国に行ってしまった。(今彼女はここにはいない)

 

ⅲ)「経験」を尋ねるときは、疑問文では、ever=「これまでに」を伴う場合が多い。

また、否定文で「これまで一度も~したことがない」というときは、notではなくnever=「(これまでに)一度も~したことがない」を使う場合が多い。

Have you ever seen this film? 

 →あなたは、これまでにこの映画を見たことがありますか

    I have never seen this movie.  

 →私はこれまで一度もこの映画を見たことはない

 

ⅳ)「何回~したことがありますか」と回数を尋ねるときは、

How many times ~?」を使う。

    How many times have you seen this movie? 

→あなたは何回この映画を見たことがありますか。

 

「どのくらいの頻度で~したことがありますか」と頻度を尋ねるときは、

How often ~?」を使う。

      How often have you seen Mary?   

   →あなたはどのくらいの頻度でメアリーに会ったことがありますか?

 

ⅴ)yetは「完了」の意味の疑問文・否定文でよく使われる。

疑問文ではyet=「もう」、否定文ではyet=「まだ」と訳を使い分ける。

yetは、文の最後に置く

Have you read the magazine yet?

       →あなたはもうその雑誌を読みましたか?

I havent read the magazine yet

       →私はまだその雑誌を読んでいない。(今もその状態だ)

ⅵ)「継続」する期間を尋ねるには、「How long ~?」を使う。

    How long have you studied Japanese?

     →あなたはどれくらい日本語を勉強していますか?

     For three years.   →3年間です。

 

ⅶ)現在完了は時制としては「過去ではない」ので、

過去のある時点や期間を表す表現と共には使えない

つまり、「yesterday(昨日)」、「last week(先週)/ last month(先月)/ last year(昨年)」、「~ago(~前)」、「when + 主語 + 過去形~(・・・が~だったとき)」など、明らかに過去を表す表現の語句と共に使うときは、

常に過去形が使われる。(現在完了形と共に使えない)

 

現在を含むようなもの「lately(最近)」「since yesterday(昨日以来ずっと)」などは、現在完了形とともに使える。

 

I haven’t talked to her lately. 

→私は最近、彼女と話していない。(今もその状態が続いている)

 

John was sick in bed yesterday. →ジョンは、昨日病気で寝てい

→「昨日」という過去の時点について述べているので過去形を使う。

現在、ジョンがどのような状態なのかはわからない

 

John has been sick in bed since yesterday.

→ジョンは、昨日からずっと病気で寝ている。(今もその状態だ)

 

<2>過去完了

過去完了 : 基準となる時点は、過去のある一点。

関係するのは、「その過去のある一点」と「それよりも古いこと」。

 

He had already left Tokyo when I visited him.

→私が彼を訪問したとき、彼はすでに東京を出発してしまっていた。

※「私が訪問した」時点が基準

「彼が東京を出発した」のは、「その基準よりも古い」出来事。

基準⇒過去形  基準よりも古い⇒had + 過去分詞

I had already finished the work when he came.

→彼が来たとき私はすでにその仕事を終えてしまっていた。

※「彼が来た」時点が基準

「仕事を終えた」のは、「その基準よりも古い」出来事。

基準⇒過去形  基準よりも古い⇒had + 過去分詞

 

<3>未来完了

 

未来完了 : 基準となる時点は、未来のある一点。

関係するのは、「その未来のある一点」と「それよりも古いこと」。

 

I will have finished this homework by next week.

→来週までには、この宿題を終えてしまっているだろう。

※「来週」が基準

「宿題を終える」のは、「その基準よりも古い」出来事。

基準⇒未来の一点  基準よりも古い⇒will have + 過去分詞

 

I will have been to Singapore ten times if I go there again.

→もし私がもう一度そこに行ったら、私はシンガポールに10回行ったことになるだろう。

※「私が再び行ったとき」が基準

「10回行ったことになる」のは、「その基準よりも古い」出来事。

基準⇒未来の一点  基準よりも古い⇒will have + 過去分詞

 

<4>完了進行形 

ⅰ)現在完了進行形

現在完了進行形は、現在完了(いままでずっと~してきた)=「have+過去分詞と、進行形(~ている)=「be動詞+~-ingがくっついたもの。

「have been ~ing」の形で、「今までずっと~ているところだ」と、

現在を基準にし、現在までの動作の継続を表している

have been reading this book since this morning.

→私は朝からずっとこの本を(ずっと)読んでいる。(今も読んでいる)

  ※「進行形」だけの場合、ある時点で動作が進行していることしか表せない。

She was looking for her ring this morning. 過去の一点だけ。

She is looking for her ring now. 現在の一点だけ。

 

ⅱ)過去完了進行形

 

過去完了進行形の形は「had + been + ~-ing」で、「(過去のある時点まで)~し(続け)ていた」と、過去のある時点までの動作の継続を表す。

I had been reading the book for three hours before he called me.

→彼が私に電話をかけてくる前に、3時間その本をずっと読んでいた。

※「彼が電話をかけてきた」時点が基準

「本を読んでいた」のは、「その基準よりも古い」出来事。

基準⇒過去形  基準よりも古い⇒had + 過去分詞

 

ⅲ)未来完了進行形

 

未来完了進行形=「will have + been + ~-ing」で「(未来のある時点まで)~し続けているだろう」、「(未来のある時点まで)~し続けることになるだろう」と未来のある時点までの動作の継続を表す。

She will have been studying for four hours until I call her.

→私が彼女に電話をするまで、彼女は4時間ずっと勉強し続けているだろう。


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