〔18〕There is~の文
「いすの上に何があるの?」と英語で聞かれた場合、「帽子があるよ」と英語で答える状況を考えてみます。
A cap is on the chair. と答えるのは、英語では不自然です。
「相手に伝える新しい情報」を「文の初め」に置くことはできるだけ避け、「相手に伝える新しい情報」は、「文の後半」に置くからです。
英語では、相手に今、一番伝えたいことは「文の初め」に言わず、「できるだけ後ろの方」で言うのです!
この場合、「1つの帽子」は、「相手に伝える新しい情報」ですので、a capを「文の初め」に置くことを避けたい。
そこで、There is~=「~がある」を使うことで、a capを「文の初め」に置くことを避けることができるのです。
There is a cap on the chair.
=「椅子の上に(カバンでもなく、マフラーでもなく)帽子があるよ」
ところで、「帽子、どこにあるか知らない?」と聞かれて、「ああ、その帽子はイスの上だよ」という場合、
The cap is on the chair.
と言います。isの後にくる情報が、「相手に伝える新しい情報」なんです。
「その帽子は、(机でも床でもなく)イスの上にあるよ」というように、この場合、伝えたいことはon the chairであり、「帽子」という情報は、相手もすでにわかっているので、The cap is on the chair.というように、The capが文頭にきます。
〔18〕There is~の文