〔42〕仮定法
仮定法の文の多くはIf=「もし~ならば」を伴っていますが、逆に、If=「もし~ならば」のある文すべてが仮定法なわけではありません。
たとえば、「もし明日、雨がふれば、私は行かない」という文は、事実に反することではありません。
If it rains tomorrow, I won’t go.
(もし明日、雨がふれば、私は行かない)
この文は「仮定法」ではありません。条件節の文です。
仮定法⇒事実に反することが前提です。
If I were you, I wouldn’t do such a thing.
(もし私があなたなら、私はそんなことはしないだろう)
「私」が「あなた」なわけはないので、これば「事実に反し」ますので、この文は、仮定法の文です。
仮定法のポイントは、「日本語訳と英文を1ステップずらす」ことです。上の例文で、
「~あなたなら」は ≪現在≫ ⇒ were ≪過去≫
「~しないだろう」は≪will≫ ⇒ ≪would≫
と、1ステップずれているのです。
日本語訳が現在→英語は過去形/日本語訳が過去→英語は大過去
If he had had enough money, he could have bought the car.
(もし彼が十分なお金を持っていたら、彼はその車を買うことができただろう)
「~持っていたら」は ≪過去≫ ⇒ had had ≪大過去≫
「~しただろう」は ≪could≫ ⇒ ≪could have +過去分詞≫
〔42〕仮定法